転職で書類選考を通れたときに悩みになりやすいのが面接対策です。面接のマナーは予め勉強しておけば対策することは簡単ですが、質問については臨機応変な対応が必要なので対策が難しいと考える人が多いでしょう。面接で質問にうまく答えられなくて困っているときにはどのような対策をしたら良いのでしょうか。せっかく書類選考を通過できて得られた機会を無駄にしてしまわないように質問対策の基本を具体的に学んでおきましょう。
例文を参考にして面接の質問の回答を準備しよう
面接の質問対策をするときの基本は回答を準備することです。どのような質問を受ける可能性があるのかを想定して、回答になる文を予め作っておけばスムーズに面接を進めていくことができます。どんな質問があるのかがわからないという場合には例文を参考にしてみましょう。転職対策のためのインターネットサイトや本などにはかなりの数の例文が記載されています。その通りの質問が出てくるとは限りませんが、遠からず近からずの質問であれば用意していた回答をうまく応用すれば答えられるでしょう。企業の面接マニュアルも世の中に流通している例文を参考にして作られていることがあるので、予めどんな内容の質問が出てくる可能性が高いのかを知る上で有用な情報源になります。
質問の意味を汲み取る練習をしよう
質問の回答を周到に準備しているときには想定していた質問にしか答えられないという状況に陥ることもあります。しかし、実際に失敗するパターンとしてよくあるのは、質問の意味を誤解してしまい、自分の用意していた回答をしてしまうというものです。あまりにしっかりと準備してしまっていると、面接官がしている質問を自分の用意している回答と結びつけようとし過ぎてしまいがちになります。その結果として面接官の質問の意味を取り違えてしまって失敗してしまっているのです。面接を受けるときの基本姿勢として、まずは質問の意味を汲み取るという意識を持ちましょう。よく意味が理解できないときには聞き返しをしても問題はありません。まずは正確に意味を理解してから回答をするのが大切です。
採用担当者の視点を学んでポイントを押さえよう
面接官の質問の意味を汲み取れるようになるためには予め志望先の企業について学んでおくことが肝心です。なぜその質問をしているのかと考えたときに、企業としてどのような人材を求めているのかがわかると推察しやすくなるからです。採用担当者の視点を学んで、問われる可能性があるポイントを押さえておくと役に立ちます。採用担当者は会社で求められている能力や性格を持っている人材かどうか、そして、同僚として迎え入れたときに歓迎できる人かどうかを判断しているのが一般的です。そのため、企業として求めている人材について調べ、どんな人たちが社員として集まっているかを確認するのが面接対策になります。まずは自分が採用担当者になった気持ちで、どんなことを聞き出したいと思うかを考えてリストアップしてみましょう。その内容を念頭に置いておくと質疑応答のときに役に立ちます。
逆質問と自己PRは丁寧に準備しよう
面接の準備するときに丁寧に行う必要があるのが逆質問と自己PRの対策です。面接で問われることが多い項目ですが、回答の自由度が高くて評価項目としても重視されています。逆質問では会社に深い興味を持っていること、自己PRでは会社の役に立つ能力や経験を有していることを伝えるのが基本方針にするのが適切でしょう。この際に注意しなければならないのが、面接官としても回答を用意しているだろうと想定していることです。端的に要点をまとめて伝えられるか、アピール力があるようにプレゼンテーションできるかといった点も自己PRでは評価項目になります。逆質問では事業内容に関する理解の詳しさを問負うという意図がある場合も多いので、特に担当業務の周辺事項と企業目標や企業理念については深く理解しておくことが肝心です。
長所や短所のアピールと時事ネタの理解も忘れずに
面接では長所や短所について質問されることもよくあります。長所を伝えるときに大切なのが具体的なエピソードを交えて信憑性を高めることです。ただキーワードを並べて長所が多いことをアピールするよりも、要点を絞って伝えた方が魅力を感じ取ってもらいやすくなります。また、短所については解釈によっては長所になると付け加えて、話をネガティブなままで終わらせないようにするのがポイントです。一方、時事ネタに関連した質問も出てくることがあるので事業に関連するニュースには一通り目を通しておきましょう。深く理解できているに越したことはありませんが、少なくとも概要を理解していて志望先の企業との関連性について指摘できるようにしておくのは大切です。
仕事に対する姿勢や転職してからの目標も説明できるようにしよう
採用担当者としては雇ったら仕事をしてもらわなければならないので、どのような姿勢で仕事をする人なのかを聞き出そうという意識があります。面接では仕事への取り組み方や仕事に対する価値観などを問う質問もよくあるので回答を用意しておきましょう。転職してからの目標を聞かれることもあります。この回答は会社にいかに貢献してくれるかを見る尺度となる部分なので、できるだけ具体的に寄与できる部分を指摘するのが大切です。
想定質問に回答を用意して面接に挑もう
面接の質問に答えらえるようにするための基本は質問を想定して回答を用意しておくことです。典型的な例文を手に入れて一通りの回答を作っておくとスムーズに答えられますが、準備のし過ぎで面接官の質問の意味を取り違えないように注意しなければなりません。会社についての研究を十分に行って、答えるべき内容をまとめておけば安心して面接に挑めるようになるでしょう。