履歴書は、就職活動依頼書いてないという方も多いのではないでしょうか。学生の時の就職活動と、社会人になってからの転職活動では履歴書の書き方も変わってきます。書く内容によっては今後の展開にマイナスにもプラスにも働くために、履歴書の書き方など基本的なルールをマスターして、転職にのぞみたいものです。今回、転職に役立つ履歴書の書き方の紹介をしますので、どのように書いたら良いのか悩んだ際は、ぜひ参考にしてください。
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転職での履歴書作成、基本情報欄の正しい書き方
履歴書の項目には日付や氏名、年月日や連絡先など基本情報を記入する欄があります。まずこの4項目の説明をします。日付は、郵送の場合はポストへ投函する日、持参する場合は持っていく日を記入します。作成日ではありませんので注意して下さい。次に氏名です。分かりやすく丁寧に書くことが基本です。姓と名前の間を少しあけて分かりやすくしましょう。また、振り仮名が「ふりがな」とひらがなの時はひらがなで、「フリガナ」とカタカナの時はカタカナで振り仮名を記入します。振り仮名も氏名に合わせて、姓と名前の間を少し開けます。生年月日は提出日時点での年齢を書いて下さい。現住所は正式に記入し、例えば1丁目1番1号を1-1-1と省略をしてはいけません。電話番号は、書く場所が2か所ある時は固定電話と携帯電話を記入します。1か所の場合は連絡が付きやすい方の電話番号を書きます。固定電話または携帯電話がないという人は、「なし」と記入します。また、転職の場合は仕事をしながらというケースが多い為、日中電話に出られないことが分かっている場合もあります。そのような時は、電話番号の後に連絡が取りやすい時間帯を書いても良いです。フリースペースや本人希望欄が用意されている履歴書には、在職中のため電話に出られないことがあるという内容と、電話がつながる時間帯を記入して伝えます。現住所以外の連絡先欄があり、実家など記入する連絡先があれば実家の住所を書きます。記入する連絡先がなければ「同上」と記入しますが、連絡を希望する場合のみ記入という但し書きがある時は、何も書かずに空欄にします。
転職での履歴書作成、学歴、職歴、賞罰欄の記入の仕方
転職では職歴を記入する必要がある為に、学歴は高校卒業から書けば大丈夫です。一番上に「学歴」と記入し、その下から書いていきます。大学などは学部や学科も記入し、応募している企業に活かせる分野であれば、専攻や研究を細かく書けばアピールポイントになります。学歴の最後から1行開けて、「職歴」と記入します。次の行から全ての入社、退社の履歴を書いていきます。部署や職務内容を書いてもよいですが、転職の場合は、履歴書の他に職務経歴書を提出するケースが多いので、簡潔に書いても構いません。退職の前には退職理由を記入しますが、例えば「一身上の都合により退職」や、「会社都合により退職」と書くだけでよいです。現在努めている会社の退職日が決まっている場合は、「○○会社退職予定」と記入します。職歴の最後の行に「現在に至る」と書き、次の行に右詰で「以上」と記入します。最後に、賞罰欄の記入の仕方です。履歴書に賞罰欄がなければ記入する必要はありません。欄があり、書く内容があれば賞罰を記入することは義務になります。まずは賞罰の賞ですが、全国大会や国際的な大会での賞、誰もが知っている賞があれば記入します。例えば警察からの感謝状であったり、誰もが知る文学的な賞であったり、全国大会優勝です。これ以外でアピールとなる賞があるなら、個人の趣味でとった賞は特技、趣味の欄に、会社でとった賞は職務経歴に記載しましょう。次に罰です。告知義務違反になって、解雇や内定取り消しにならないように正直に書くことをおすすめします。ここに書く罰は傷害罪や公然わいせつ罪など、前科がつく刑事罰です。悪質で重大な交通事故や人身事故、酒帯運転などで、赤切符を切られるような交通違反も書かないといけません。しかし、不起訴や執行猶予によって消滅した刑、効力が消滅した前科は書く必要がありません。また、軽い交通違反だとしても、職種がドライバーなどの場合は告知しないといけません。職種によって記入しないといけない罰は異なりますので、注意が必要です。賞罰がない場合は、「なし」と記入しその下の行に右詰で「以上」と書きます。
履歴書作成時の基本的ルール
履歴書でマイナスの評価を受けないために、基本的なルールを抑えておく必要があります。書くときは、耐水性でにじまないものを使用します。慣れているボールペンがおすすめです。書き損じた時は、新しい履歴書に書きなおします。修正液や二重線での訂正は適当な印象を受けるのでやめましょう。年号は統一します。日付欄に平成などと印刷されている場合は以下に書く日付も和暦で統一します。全てを統一できる場合は西暦でも構いません。また、職務経歴書が必要な際は、履歴書と職務経歴書の両方とも同じ年号で統一するように注意が必要です。会社によって履歴書の指定がない場合は、アピールしやすい履歴書を選ぶことが重要です。あなたのアピールポイントを書ける欄が多くある履歴書を選んでください。
採用担当者が重視する職歴と書き方のポイント
採用担当者が特に重視するのが職務経歴です。転職では履歴書の他に職務経歴書を提出するケースが多く、履歴書には職歴を簡易に書き、職務経歴書に担当者が知りたい情報を記入することになります。中でも、あなたのキャリアが一番知りたい情報といえ、それを具体的に書くことが必要です。仕事内容や仕事への取り組む姿勢、それによって得られた成果を記載し、業務に活かせることを伝えます。数字など具体的な例をあげて、あなたの実績を分かりやすく記入することがポイントです。また、履歴書や職務経歴書では、あなたのことを知らない採用担当者に、あなたに会ってみたいと思わせる内容を記載することが重要です。そのためには、仕事内容を知らない人にも伝わるような分かりやすい書き方を心掛けましょう。
目で見える資格でのアピール
資格はあなたのスキルや経験を目で確かめられる項目です。応募している会社に有益な資格を持っていれば、それだけでアピールになります。資格を所持しているということは、スキルのみならず、向上心や意欲の高い人材としても受け取れます。転職先の業務に関係のある資格を記載することが一般的ですが、関係のない資格であっても、難易度が高い資格であれば向上心の高い人としてアピールポイントとなるために、記入しても問題ありません。また、資格を書くときは正式名称を記載し、資格の必須条件もあるために、記載漏れがないようにチェックすることが必要です。
志望動機は企業に合わせてオリジナルの文章で!
志望動機も、中途採用の履歴書の中では採用者が重視します。なぜこの会社を選んだのか、具体的に何ができ、何がしたいのかなど、志望動機は担当者が会社にあう人材を探すための材料となります。会社によって求める人材は違うために、書き分けることが必要です。企業の情報を収集し、求人情報などからどんなスキルを求めているのかを考察しましょう。会社にとってスキルが利益につながり、あなたがその会社で何をしたいのかをオリジナルの文章でまとめることがポイントです。
履歴書作成の心構え
履歴書は、あなたの入りたい会社に最初にアピールする方法です。入りたい企業を調べ、求人情報をみて、会社が知りたい項目に重点を置いて書くことが大切です。条件も満たし、経験もあるのに適当に作成すれば、相手に伝えられずにプラスになりません。履歴書を上手に書きたい時には、相手に読んでもらうという意識をもって、丁寧に分かりやすい履歴書の作成を心掛けてみてはいかがでしょうか。