転職の面接では予め準備に努力をしておくことによって結果を大きく左右する項目があります。自己PRは準備するのが重要な項目の代表例ですが、実際には本番で実力を出しきれずに後悔してしまう人も多いでしょう。どのような観点で自己PRをするように心がけると評価が高くなるでしょうか。自己PRのタイミングを面接中に見つけ出すことも大切なので、どのようなときに自己PRを組み込めるのかについても理解しておきましょう。
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自己PRはアピールの内容だけでなくプレゼン力や方法も評価されている
面接の自己PRを考えるときには内容を重視することも大切ですが、それだけでは不十分だと考えておきましょう。質問に答えるのとは違って時間を与えられて自由に話をすることが許されるのが自己PRの特徴です。実はかなり高度なことを要求されているという自覚を持つ必要があります。自ら構成を考えて伝えたい内容を端的に伝えられるプレゼン力があるかどうかも評価されているのです。自己PRはただ話せば良いと考えてしまう人もいますが、話をわかりやすくしたり、印象を良くしたりするためにはジェスチャーを使うこともできるでしょう。どのような方法でアピールするスキルがあるかを試しているのが自己PRの特徴です。だからこそ面接の中でも特に重視する企業も多く、志望者としても十分な準備をしておかないと適切に対応できないものとなっています。社会でプレゼンをする上で必要な総合力を求められているのが自己PRなので、何度も練習してスムーズかつアピール力高く行えるようにしておきましょう。
人事担当者が評価するポイントとは
自己PRで人事担当者が評価するポイントは内容に関してはほとんど決まっています。人材としての強みや魅力を考えたときに、会社がたった今求めている人材像にどれだけ近いかということです。まずは会社でどのような事業を展開して、その中で志望している職種はどんな位置付けになっているかを考えてみましょう。そのポジションに求められている人材像を考えて、うまく合致するように能力や経験をアピールするのが大切です。ただし、気をつけておきたいのは内容そのものだけではなく話の展開から能力の有無を判断している場合も多いということです。論理的な能力は常に求められるものなので、自己PRのときに論理的な話の展開ができているかどうかは評価ポイントになっています。話の飛躍があったり、根拠が欠けていたりすると評価が下がってしまうので、アピールしたいポイントを考えたらその周辺の裏付けが十分に納得できるものになっているかを必ず確認しておきましょう。
面接の質問で多い逆質問も自己PRのタイミング
面接で自己PRを求められなかったというケースも多々あります。せっかく自己PRを準備しておいたのに機会がなかったのでは悔しい気持ちになってしまうでしょう。しかし、それでもタイミングを見つけられることがあります。面接の質問として最後に逆質問をすることが増えてきました。これで面接は終了ですが最後に質問はありますか、といった形で質問をする機会がある場合が多いのです。このタイミングで自己PRをすることも想定しておけば、万が一自己PRの機会を与えてくれなくても問題ありません。質問する内容を膨らませて長所や特技に言及できるようにするのがコツです。あるいはこのような取り組みをしてきたけれど、御社では同じような取り組みをしているかといった形でアピールしてから質問することもできます。自己PRの内容を逆質問対策に少し作り変えておくと面接現場で柔軟に対応できるでしょう。
採用担当者の視点を理解して自己PRの印象を高めよう
自己PRは細かなところも評価されていますが、好印象を与えるのが最も重要なポイントです。採用担当者の視点を理解してできるだけ印象を高められるようにしましょう。採用担当者の中には入社したときに現場の上司になる人も含まれていることが多く、同僚として迎え入れたいかどうかという視点で評価していることがよくあります。採用の可否を決めるときに権限が強い場合もあるので、その採用担当者の評価を上げられるように努力するのは合理的です。同僚に何を求めるかと考えてみると何を重視すべきかはわかりやすいでしょう。コミュニケーション能力が高くて付き合いやすく、話が明確で一緒にいてストレスがないといった要素が揃っていれば同僚として喜ばれます。質疑応答をする中で適切にキャッチボールができていることはとても大切です。質問をしている意図を汲み取って、何を自分から聞き出したいのかを理解した上で質問に答えるようにしましょう。そして、肯定的な表現をすることを心がけて、全体としての印象もプラスに感じられるようにすると効果的です。
ポイントを押さえて自己PRの準備をしよう
面接の自己PRはポイントを押さえて準備すれば効果的に好印象を与えられます。プレゼン力も求められていることを考慮して、誰もが納得してくれる内容と論理展開に仕上げるようにしましょう。自己PRのタイミングがない場合もありますが、面接の最後に逆質問があったらアピールできるので合わせて準備しておくことが大切です。
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